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イベントリポートと気づき

更新日:2020年7月30日

お花屋さんに行って選んでもらうけど何か違う・・・ でも、何が違うかを言葉にできない。

自分で花を選ぶと欲張って、結局まとまらない。


等というお声を結構耳にします。

(業界人としてちょっと悲しいです)


昨年末、Xmasのテーブルアレンジレッスンに来てくださったお客様からのリクエストもあり、花合わせ、色彩について座学中心の講座を実施しました。




ブーケやアレンジを作ることに特化したレッスンは多いと思いますが、今回のテーマは


「自分で選んで組み合わせることが出来る」


ということにフォーカスしました。


難しそう、センスがなければできない、と思われがちですが、実は基本的なルールに沿って選べば、誰だって一定以上のレベルでセンスの良い花選びが出来るのです。 お花が好きな一般の方を対象に、普段私がお花屋さんにお伝えしているような基本的なことを、今回は内容を少しかえて分かりやすくしました。

色合わせや花合せを感覚的にしているフローリストは多いと思いますが、もう少し具体的に言葉にすればどういうことなのか、という事を誰にでもわかるよう理論的に説明しました。


ブーケには基本のルールはありますが、流行でその基本からはずれてしまうような場合もあります。

また、数年前までは古さを感じさせる花合わせも今ではオシャレ、と判断されることもあります。洋服と同じですよね。

20代前半の方が躊躇せず〇〇を〇〇と組み合わせていたりするのを見るたび、私では想像もつかないような合わせ方は固定観念に囚われていないからこそなせる技だな、と思わされます。

時の変化と共に変わってく人の感覚や流行も面白いですね。 今は古いが新しい。そんな感じで、古いがオシャレ・・・


2日間共、自分では思いつかないような組み合わせや、選んだその方らしい花合わせを沢山見る事ができ、自分自身の気づきにもなりました。


このお花を絶対入れたい!!

でも、最終的には諦めて他との調和をとる。沢山の取捨選択を繰り返すことでこんなに素敵なブーケに仕上がりました。





今回の講座で気づいたのは、 どんなに花が好きで普段から自宅に飾ったり、プレゼントをされている方でも 花に従事する私たちが当たり前だと思う様なことが、実は当たり前でないということです。

お客様の花に対しての馴染みの有無にかかわらず、もっと花き業界側から発信していくことが重要なのだなと感じさせられました。一過性に販売するだけではなく、お手入れや飾り方ももっと伝えたい、花は沢山買わないといけないと思っているような消費者には、花とグリーンだけでもいいんだよ。ってことを伝えていきたいですね。


受講者の皆さんと同様に私にとってもとても収穫のある有意義な時間となりました。




今回は座学中心に色彩のことや、花の形や質感、組み合わせる種類をどう選ぶかを皆さんと一緒に考えていきましたが、次回は「制作」にも力をいれてやってみたいです。

リクエストがあれば、是非お問い合わせください。

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